今回は、開業セミナ−の講師や書籍の執筆など、高志会で大活躍している伊藤女史の編集後記を「組織の力」と「平日のオフの日」と題して2つ掲載しました。

 

編集後記 @

最近感じる事柄 〜 組織の力について 〜

高志会HPをご覧頂きましてありがとうございます。
 今回は、最近感じる事柄のうち、「組織の力」についての話をしたいと思います。

自営業者として独立すると、まずは一人で、営業も、経理も、事務も、役所回りも、外部との人脈作りも、全部自分で行うことになる。時間の使い方も、何を選択するかも自分次第。何かあってもそれは全て自分の責任において解決すべきことになった。
 たぶん、既存の組織に入ってその中にずっと篭っていたら、何かを興すこと、経営者、会社、集団、社会、その成り立ちに思いを馳せることなどなかったであろう。

会社では、人の集まる組織として、一人一人が役割を持っている。私たちのような専門家も含め、人が集まることで、仕事を分担化でき、効率的なことがわかる。そして、一人になってあらためて感じたのが、組織のいいところである。
 一人の視点では気付かなかったことが、二人で見たら見えてきたりする。三人、四人、五人と、眼が10個になったら、もっと視点が増えるしアイデアも広がる。組織が生み出すものは大きく、これを作らない手はないということになる訳か。

しかし、今度は、他人は自分じゃないから自分の思い通りにはならないギャップが生じることもあり、それをまとめることも必要になる。小さな集団では、一人一人の存在や果たす役割が大きい分、その集まりに追従し、期待する能力を発揮して応えれば、組織として一挙にプラスの方向へ進むが、そうでない場合は、不満の種になってしまうことがある。それが、もっと大きな組織になると、あまり気にならなくなるのであろうか。
 社会保険労務士として例えて言うなら、自分の事務所、任意団体である高志会、支部、社会保険労務士会、そして日本の中の一人の国民、地球に住む一人の人としての存在。

一人の人間として、自分のあり方をもっと模索する必要がある。まだまだ発展途上であり、行く末永い。


編集後記 A

平日のオフ 〜 郊外事情 〜

 編集後記の番外編として、仕事から離れたある日の平日の午後のことをお話します。

中学時代の友人が、3歳になった子供を連れてアメリカから1年ぶりに帰国してきた。午前中、私は一気に仕事を済ませ、一緒にランチをすることに。子供がいても居心地のいいお店はどこだろう。既に正午を回っていたので、最初に目に飛び込んできた近所のファミレスに入る。
 じゃんけんに勝ったらシールをあげますよ。お店のお姉さんが誘ってくれるが、3歳の彼は、まだじゃんけんを知りません。それではと、いとも簡単にシールを頂き、彼は紙で出来ているテーブルシートにあっという間にそれらを貼り付け、残った穴だらけの一番大きな部分をトンネルに見立てて遊びだす。いやいや、何でもおもちゃにしてしまう子供の感性には恐れ入る。それから、お絵かき用のペンがお店に置いてあるのだが、間違ってテーブルにはみ出しても、すぐに消えるような加工がテーブルに施してあった。ほ〜。

貴重な時間でもあり、今度はショッピングセンターへ。1年前に既に出来ていたというのに、最近車で出掛けることがなかった私は、普段アメリカに住む友人に道案内をされ、その巨大さと、平日なのに駐車場に結構な台数の車が停まっており、繁盛に驚く。
 最初に向かったのは、子供の遊び場。大きさにして、500uくらいあるだろうか。走り回ることもできるし、車が飛び出してくる危険もない。雨の日も大丈夫。親に見守られながら10数名の子供たちが思い思いに遊んでいる。
 何がきっかけかは忘れてしまったが、彼は、6歳ぐらいの男の子と布でできたブロックの投げっこを始めた。おおはしゃぎである。二人とも他の子には当たらないように、外には飛び出さないように気を使いながら投げている様子が見て取れるが、そこは親が許さない。友人のやめなさいという声が響く。その男の子もハーフ。何か感じあうものがあったのだろうか。そういえば、店のお客さんにはアジア系の女性が目立つ。それから、子供を遊ばせている父親らしき人も数名。今日は木曜日だし、何をしている人だろう。私みたいな自営業?それとも、有給休暇を取っているのだろうか。もしかして、育児休業?
 アメリカでは13歳未満の子供を置いて家を空けてはいけないという法律(恐らく州法)があるそうだ。なるほど、べビーシッターを頼む人が多いのはそういう訳があったのか。日本は、他人に危害を加える人が少ない安全な国だが、子供だけにして事故が起きたという悲しいニュースを目にすることがある。パチンコやの看板に、保育施設があるのをこの前見かけたっけ。企業は、こういった施設を提供することで、お客さんを呼び込むことができるということか。CSというよりも、むしろ社会貢献の一端を見る思いがした。

なるほどと思った話しをもう一つ。高校では、ティーンエイジャーが親になる心構えなく妊娠してしまった場合に備え、学校で1週間ぐらい子育て実習用の人形を渡し、ミルク、オムツ、寝かす、きちんと世話をしないと人形の中に埋め込まれたICチップに記録が残され、成績をつけられるという赤ちゃんを育てるためのカリキュラムがあるそうです。
 日本ではどうなのだろう。子供の育て方って、今の学校では習うのだろうか。

さて、ショッピングセンター本館の外にあるペットショップへ。犬に見つめられてうるうるしたり、はりねずみを英語でなんと言うかを3歳の彼に教えられたり、いつもと違う平日の午後でした。
 携帯に数本メールと留守電が入っていたが、お客さんに迷惑を掛けることなく無事過ごせたことに感謝。

伊藤晃子

 

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